【チャート解説】リスクリワードとロールリバーサルをわかりやすく解説

今回はトレードをするうえで欠かせないリスクリワード・レシオ(以下RR)について説明いたします。
RRを意識してトレードしない99%と負けしてしまうので絶対に読み込んでください。

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トレードで利益を出すには?

皆さんが利益を出すためにやるべきことは、勝率を高めること。これをイメージすると思います。
しかし、これは正解とは言えません。

どういうことかと言うと、
勝率70%で毎回10ドル幅の利益のトレードを7回継続しても、たった3度の30ドル幅の負けで、トータルで負けになりますし、勝率80%でコツコツ利益を刻んでも、たった一度の大負けで資産がマイナスになってしまう可能性だってあります。
これがいわゆる勝率は高いけど、コツコツドカンで退場する典型的なパターンです。

逆に言うと、勝率が50%を下回っていたとしても、損切を最小に抑え、損切り幅より大きな利益を目指していく手法であれば、トータルで勝てるということです。この「トータルで勝つ」と言うのが重要です。

初心者の方は勝率に注目しがちですが、それは誤りであり、トレードで長い間生き残るためには、RRがいいところでエントリーをする必要があるのです。

RR(リスクリワードレシオ)とは?

リスクリワードレシオ(RR)とは、利益幅とのバランスを表す数値のことです。
具体的な数値の出し方は以下の通りです。損切り幅

利益の平均(X)÷損切の平均(Y)=リスクリワードレシオ(Z)

例えば、10回のトレードで7勝して7万円の利益が出て残り3回は負けてしまい、9万の損失が出たとします。
今回の場合、7回のトレードで7万円の利益のため、1トレード当たり、1万円(X)の利益が出ていることになります。
また、3回のトレードで9万円負けているため、1トレード当たり、3万円(Y)の損失が出ていることになります。

RRは、利益の平均÷損切の平均のため、上記の結果を当てはめると
1(X)÷3(Y)=0.333(Z)
ということがわかります。

では、0.333というのはよいRRなのか。ということですが、
結論から言うと非常に悪いです。

RR(リスクリワード)の1トレードごとの求め方

RRとは基本的に複数回のトレードの平均値をとって出すものですが、1回のトレードごとに出すことができます。
例えば下図のようにここでロングを入れようとしていたと仮定します。

私の記事では、tradingviewというチャート分析アプリを利用しております。



1回のトレード毎に出すRRは、
エントリー地点から利食い予定値までの幅(X)とエントリー地点から損切予定値までの幅(Y)との比となり、計算式はX÷Y=Zです。
今回の場合は、

エントリーを58、損切りポイントを57.8、利食いポイント58.6と仮定して計算すると、

0.6÷0.18=3.33
と求められます。

つまり、今回のRR値は3.33となります。

RRが3.33だったことにより、今回のエントリー位置は比較的いい場所でポジションを持てた事になります。
でこのようにエントリー前にRR値を出すことによって、今からエントリーしようとしているところは最適なのかどうかを事前にわかることができ、無駄なエントリーが大幅に削減します。

毎回求めるのは、面倒な作業かもしれませんが、こういった地味な作業を重ねることで、自身のトレードの質が向上されていくので、必ず行ってください。

最適なRR値

一般的に言われている最適なRR値は3といわれてますが、
より背を明確にし、ラインまで引き付けてエントリすることによりRR5-10を狙えます。
例:サポートライを背にロング、レジスタンスラインを背にショートなど

ここで注意してもらいたいことは、ただ単にRRが高ければいいというわけではないです。
RRが良くても背がないところで適当にエントリーしていたら、負けてしまいます。
きちんとラインを引く練習をしてください。

 

疑問点がある方はコミュニティでお聞きください。

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ロールリバーサル(通称:ローリバ)とは?

レジスタンスライン(抵抗線)とサポートライン(支持線)の役割が交代する事をいいます。
水平線を使って説明していきます。

青の水平線が赤い四角の所で抵抗しています。この時青線はレジスタンスラインとなります。
その後、レジスタンスライン(青の水平線)を突破し、青い四角で反発しており、サポートラインに切り替わったことが確認できました。
これをロールリバーサルといいます。
次は実際のチャートで見ていきましょう。

実際のチャートでロールリバーサルを確認しよう

NZD/JPY(ニュージードル/日本円)のチャートで見ていきます。

まず、青い線で2回反発しておりサポートラインとして確認できます。その後サポートラインをブレイク。
ブレイクした後、サポートラインだった所で抵抗し、レジスタンスラインに切り替わったことも確認できます。

以上がロールリバーサル(ローリバ)の説明となります。

リーターンムーブとは?

ロールリバーサル(ローリバ)と合わせて覚えておきたいのが、リーターンムーブ(通称:リタムー)です。
ラインをブレイクした後、ブレイクしたラインに戻って来ることをリターンムーブといいます。

なぜ、リターンムーブを合わせて覚えておきたいのかと言うと、エントリーポイント、ポジションを取る一つの指標となるからです。
サポートラインがレジスタンスラインに入れ替わったのが分かっても、エントリーしないと利益を取れないので意味がありません。

先程のNZD/JPYのチャートを使って詳しく説明していきます。

実際のチャートを使ったリターンムーブの確認

先程のNZD/JPYのチャートで、水平線ブレイク後をクローズアップした値動きです。
ブレイク後の値動き、黄色い四角に注目して見ていきます。

ブレイク後は一度反発し、また下落した後、青い水平線に回帰しています。
この値動きをリターンムーブ(リタムー)といいます。

ではなぜリターンムーブがエントリーの指標、根拠になるのかを説明します。

リターンムーブを確認してからエントリー

こちらもチャートを使って説明していきます。

もしもあなたが、ラインブレイクした後、下がり続けている値動きを見て「まだ下がるだろう!」と思い、青い四角で慌ててショートポジションを持ったとします。
しかし、あなたの思っている通りにはならず、上昇しています。

今はその後の値動きが見えているので「そんな所でポジらないよ!」と思うかもしれませんが、先のチャートが見えないリアルタイムの時、いかに冷静にエントリーポイントまで待つことができるか?が重要です。

それを回避し、ポジションを取る一つの指標としてリターンムーブを使用します。
リターンムーブを待ち、赤い四角に来るまで待っていたら最高のポジションを取れますよね。

ラインブレイクした後すぐポジションを取るのではなく、リターンムーブを待つことで、背が明確になり、損切幅が小さくなり、トレードの高度が高くなります。

※ラインブレイク後、リターンムーブすることなく行っちゃうこともありますが、そう言う時は、静観しておくのが無難かと思います。

ラインブレイク後は、リターンムーブを待つべし!
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